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「飲んだら乗るな」米兵に飲酒運転のリスク訴え 呼気検査の実演も 沖縄


「飲んだら乗るな」米兵に飲酒運転のリスク訴え 呼気検査の実演も 沖縄 飲酒運転で事故に遭った自身の経験を語り「自分みたいになるな」と訴える宮城恵輔さん=26日、米軍キャンプ瑞慶覧
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 人身事故に占める飲酒絡み事故の構成率が3年連続で全国ワーストとなるなど、深刻な飲酒運転の現状改善に取り組む県は26日、米軍キャンプ瑞慶覧で、海兵隊員らに飲酒運転防止を呼びかける講話をした。

 基地内での講話は22回目。405人が参加した。約20年前に飲酒後にバイクを運転し、事故に遭って障がいを負った宮城恵輔さん(40)が体験談を交えながら飲酒運転の根絶を訴えたほか、呼気検査の実演も行った。

 県によると、2023年に県内で発生した飲酒運転の摘発数は1154件。このうち、米軍関係者は64件。飲酒絡みの事故は82件で、うち米軍関係者は7件。

 米軍関係者の人身事故に占める飲酒運転は、102件中7件(6・86%)となっており、県全体の割合(2・77%)の2・5倍となっている。

 講話で自身の経験を話した宮城さんは「自分のようになるな」と何度も語りかけ、飲酒運転のリスクを訴えた。海兵隊員らは真剣な表情で耳を傾けた。県警が製作した飲酒運転根絶の啓発動画も上映された。

 聴講したアレン・ニュニエズ3等軍曹(23)は「宮城さんの話に強いメッセージを感じた。飲んだら乗るなというメッセージを共有したい」と感想を語った。