対馬丸撃沈事件の生存者の1人、仲田清一郎さん(なかだ・せいいちろう)が7日午前8時10分、埼玉県春日部市内の病院で肺炎のため死去した。88歳。埼玉県在住、伊是名村出身。通夜は12日午後6時、告別式は13日午前10時45分から、春日部市中央2の17の2のさがみ典礼春日部駅前葬斎センターにて。喪主は妻昭子(あきこ)さん。
1944年8月22日、当時8歳で天妃国民学校に通っていた仲田さんは、対馬丸撃沈で数日間、海を漂流した後、通りかかった船に救助された。撃沈から70年の2014年には慰霊のため那覇市の対馬丸記念館を訪問した上皇ご夫妻(当時天皇、皇后両陛下)と対面した。
菓子メーカーの明治に定年まで勤めた後、中小企業診断士として活動。自分史に対馬丸での体験をつづった。
兄は元東京沖縄県人会長の故仲田清佑さん、姉は県弓道連盟名誉会長の故東史子さん。