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【情勢分析】与野党攻防、議会構成に影響 5激戦区が焦点 沖縄県議選


【情勢分析】与野党攻防、議会構成に影響 5激戦区が焦点 沖縄県議選 告示後、街頭に立ち政策を訴える立候補者=8日、本島南部
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 玉城デニー知事を支える県政与党が多数を維持するか、自民など野党や中立が議席数を増やし過半数を獲得できるかが最大の焦点で、16日に投開票される県議選は、無投票だった石垣市区を除く12選挙区で激しい選挙戦が展開されている。特に、中頭郡区と沖縄市区、宜野湾市区、那覇市・南部離島区、島尻・南城市区の5選挙区では、与野党の議席数が変動する可能性がある。議会構成に影響を与える激戦区の情勢を紹介する。

中頭郡区

 定数5の中頭郡区は現職4人、新人2人が立候補した。現在は与党4、野党1人の与党多数だ。野党自民は同区で2議席を獲得しようと、西側の現職に加え、東側に新人を擁立した。西原町から2人出ることになり、隣の中城村で同日投開票の村長選もあることから、東側地域は混戦が予想される。各候補は地元や企業などの後ろ盾を固め、無党派層の取り込みにも力を入れる。

沖縄市区

 沖縄市区は定数5を与党系3人(現職2、新人1)と野党系の現職2人、中立系新人2人で争う。前回県議選で社民公認で当選した現職が立民公認となったため、社民は新人を立てて議席奪還を狙う。与党は1議席増える可能性があり、野党の自民は警戒を強める。桑江朝千夫市長は自民現職2人と中立の公明新人による現有3議席の維持を目指し、支援に入る。

宜野湾市区

 宜野湾市区は定数3に与党系3人と野党系の現職2人、中立系の新人1人が立候補した。与党は現有1議席からの増加を目指し、支持者回りに励む。一方の野党は現有2議席の維持を目指し、各陣営は企業回りや電話作戦に注力。県外から政党幹部や有力政治家秘書らが入り、支持拡大を図る。接戦になるとみられ、与野党陣営双方で票の奪い合いが激化する。

那覇市・南部離島区

 定数11の那覇市・南部離島区には与党系8人、野党系5人、中立系6人の19人が立候補した。現在の構成は与党6人(共産2人、立民2人、無所属2人)野党自民が3人、中立の公明と維新が各1人で、同区での議席の変動は全体の与野党構成に大きく影響する。

 同区では与党の共産、立民、社民、社大に野党の自民、中立の公明、維新と県内7政党が公認候補を擁立した。政党の組織的支援を生かし、頭一つ抜け出した候補者もいるが、無所属を含めて地盤、支持層が競合する候補者が多く、与野党を問わない集票合戦が激しさを増している。

島尻・南城市区

 定数4に対し、現職2人、新人3人が挑む。与党系は2人、野党系は3人。現有議席は与党1人、野党の自民2人、中立の維新1人。選挙区に含まれる4市町全てから候補者が出ることから、各首長の応援も力が入る。混戦模様から抜け出した候補者もいる。前回県議選より野党系候補者は1人増えた3人が届け出しており、残る議席の争いは激しさを増す。

 (’24県議選取材班)