自民党の派閥裏金事件を巡って離党した塩谷立元文部科学相(74)=比例東海=は10日、次期衆院選に出馬せず、政界を引退する意向を表明した。浜松市で支持者を集めた会合後、記者会見で明らかにした。「(事件による)逆風を感じ、決断した。今回のことがなければ続けていた。残念で悔しい」と述べた。
塩谷氏は、不出馬を決めたのは「1週間ほど前」と語った。今年4月の離党後、無所属での出馬に向け準備してきたが、地元有権者や後援会関係者からの厳しい意見を受け、決断したという。後継候補については明言を避けた。
塩谷立氏
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塩谷元文科相 政界引退表明
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琉球新報朝刊