防衛省は10日、鹿児島県西之表市の馬毛島(まげしま)で、建設を進めている自衛隊基地の完成時期が当初より約3年遅れ、2030年3月末を見込んでいると発表した。昨年1月に着工し、当初は工期をおおむね4年と見込んでいた。遅れは、能登半島地震の影響で、作業員受け入れに向けて馬毛島につくる仮設宿舎の建設に必要な人員と資材が不足したためと説明している。
また、周辺の波が荒く、予定していたほど資材の運搬が進んでいないことや、馬毛島で掘削した土砂が想定より水分を多く含み、盛り土に適さなかったことも、工事の遅延につながっているという。
馬毛島には滑走路2本を整備し、小笠原諸島・硫黄島で行われている米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)を移転する計画。
有料
馬毛島基地 完成3年遅れ 防衛省
この記事を書いた人
琉球新報朝刊