【糸満】糸満市議会(金城寛議長)は10日の9月定例会本会議で、前副市長で市政策参与の神谷和男氏(59)を副市長に起用する人事案について、賛成少数(賛成6、反対12、退席2)で不同意とした。半数の10人を占める与党のうち3人が反対に回り、中立の3人も反対した。
副市長職は7月19日付で神谷氏が任期満了で退任して以降、不在となっている。
當銘真栄糸満市長は神谷氏を副市長に提案した理由に「コロナ禍、市民の命と暮らしを守るため政策を推進した実績」を挙げ「重要ポストの不在が続くのは望ましくない。神谷氏や他の人選も含め検討し、一刻も早く任命できるようにしたい」と語った。
副市長人事を巡っては、當銘市長が7月の臨時会で神谷氏再任の人事案提案を模索したが、与党の賛同が得られず見送った。神谷氏は退任後の7月22日付で政策参与に任命している。
(岩切美穂)