不信任案　１９日に採決　兵庫知事辞職拒否　自公立が合意

　斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会自民党と公明党、立憲民主党県議らでつくる「ひょうご県民連合」の３会派は１２日、斎藤氏への不信任決議案を９月議会開会日の１９日に提出し、即日採決する日程で合意した。１２日に自民などが「即時辞職」を要求する文書を副知事に提出したが、斎藤氏は辞職を拒否する考えを記者団に表明。各会派は、全会一致での不信任案提出を目指し調整に入った。
　辞職要求の文書は自民、公明、県民連合、共産党が無所属議員４人と共同で提出。「告発文書の内容に真実が存在し『うそ八百』ではないことが明らかになった」と指摘し「９月議会までに辞職を決断しない場合、しかるべき行動に移る覚悟だ」とした。先行して申し入れた維新の会を含む全県議が辞職要求を突き付ける構図となった。
　その後取材に応じた斎藤氏は「厳しい指摘で真摯（しんし）に受け止めなければならない」と思いを説明。その上で「政策を県民のためにしっかりやっていくのが大事だ」と述べ、続投の考えに変わりがないことを強調した。
辞職拒否の姿勢を受け、各会派は不信任案について協議。３会派が１９日に提出、採決の日程でまとまり、斎藤氏が議会解散しても調査特別委員会（百条委員会）を再設置して疑惑解明を続ける方針で各会派が一致した。