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首里城正殿の木彫刻、彩色見直しで立体感表現へ 扁額製作の進ちょくも報告 技術検討委 沖縄


首里城正殿の木彫刻、彩色見直しで立体感表現へ 扁額製作の進ちょくも報告 技術検討委 沖縄 首里城復元に向けた国の技術検討委員会に参加する委員ら=18日、那覇市
この記事を書いた人 Avatar photo 與那原 采󠄀恵

 首里城復元に向けた国の技術検討委員会(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)は18日、2024年度第2回の彩色・彫刻および木材・瓦類合同ワーキンググループ会議を開催した。

 木彫刻の彩色に関する一部見直しなどが検討・確認されたほか、県が製作している扁額の進捗(しんちょく)状況についても報告された。

 県が首里城復興基金を活用して製作・検討している扁額についても報告があった。県が製作する3枚のうち、最初に作られる「中山世土(ちゅうざんせいど)」は現在、25年度末の完成に向けて作業が進められている。2枚目の扁額となる「輯瑞球陽(しゅうずいきゅうよう)」は、24年度後半から木工作業に着手予定としている。

 正殿正面の向拝柱(こうはいばしら)の奥の獅子と、金龍の木彫刻は、平成の復元時は金箔に赤や青などのぼかしを用いた色彩を施していた。だが、令和の復元では「金磨(きんみがき)」という塗装を施し、立体感を表現することなどを確認した。

 (與那原采恵)