県は19日、那覇市内で首里城復興基金事業監修会議(田名真之委員長)の2024年度第1回会合を開いた。首里城正殿の製作物に関する彫刻や焼き物など、四つのワーキング部会での検討状況などが報告された。製作に関する記録の保存方法などが報告されたほか、染織ワーキング部会では現在製作中の垂飾(たれかざり)の刺繍(ししゅう)の下絵などを議論した。
製作に関する記録などの保存・活用方法について田名委員長は、平成の復元時に記録が残っていないものがあるとし、「つくられたものを、どういう形で残し、保存・活用するかが大きな課題だ」と説明。保管のあり方などについて今後、検討を続けていくとした。
そのほか、会議では、正殿1階御差床(うさすか)の天井部分に取り付けられる垂飾の下絵などに関しても報告された。
(與那原采恵)