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辺野古新基地を推進 基地問題、県内選挙に関与


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 防衛相に再登板した中谷元氏は過去にも防衛庁長官や防衛相として沖縄に関与し、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を推進してきた。特別な戦闘能力を備えるレンジャー隊員の教官も務めた元2等陸尉で「国防族」とされる。大臣などに就いていない時期もたびたび来県しており、基地問題や県内選挙に関わってきた。
 2001~02年の防衛庁長官時代は、辺野古移設について「15年使用期限」を掲げていた稲嶺恵一知事(当時)と交渉した。党副幹事長だった13年には、自民党内に置かれた移設問題の特命担当に就いた。
 14年の名護市長選では、辺野古移設推進候補の一本化に向けて来県し、島袋吉和元市長に出馬の断念を働きかけた。
 政府が県に約束していた普天間飛行場の「5年以内の運用停止」について、前回の防衛相時代(14~16年)に説明を変節させた経緯がある。15年3月には「飛行機が飛ばないということだ」と説明したが、同4月に「幻想を与えるようなことは言うべきでない」として撤回した。
 20年には玉城デニー知事と会談し、新基地建設について軍民共用や自衛隊との共同使用を改めて提案した。 (明真南斗)