交通渋滞の年間経済損失、南部で788億円

 
  沖縄総合事務局は4日、交通渋滞による経済損失について初の県内地域別分析結果を発表した。渋滞による年間の損失は中南部に集中し、県都・那覇を含む南部が788億円で最も多く、中部698億円、北部94億円の順。那覇都市圏の人口一人当たりの損失額は16万円で、県民平均所得(219万円)の7%に相当する。損失が大きい道路は那覇市の明治橋周辺に集中している。
 
  損失額は、渋滞の有無による移動時速の差を損失時間として、平均賃金や車両の走行台数を掛けて算出した。
  沖縄県の道路一キロ当たりの年間損失額は東京、大阪に続く全国三位で2206万円。県全体では全国24位の1606億円となり、狭い地域に多くの車が集中していることが分かる。
  那覇都市圏(那覇市と周辺五市町村)では朝夕の混雑時間に平均時速14・9キロと、東京、大阪、名古屋の三大都市に並ぶノロノロ運転ぶり。リゾートホテルが集中する恩納村なども夏期や休日に渋滞が発生している。
  一人当たりの渋滞損失額は、県平均12万円で、那覇市を含む南部が15万円、中部が12万円、北部8万円となり、南部は北部の二倍近い。
  渋滞による損失のワースト3は(1)国道330号那覇市与儀(2)国道390号那覇市東町(3)国道331号那覇市垣花の順。
  一方、最近3年間の渋滞対策では、那覇東バイパスを二車線から四車線にしたことで年間損失を25億円減らしたほか、国道58号宜野湾バイパスで58億円、国道58号国体道路入り口交差点改良で4億円減額。
  中南部圏と人口、面積の規模がほぼ同じ北九州市はモノレールが走っているほか、道路網の整備が比較的進んでおり、移動の平均時速(平日)は24・2キロと中南部圏の約1・6倍。
  沖縄総合事務局は渋滞対策としてモノレールや幹線道路の整備を進め、「北九州並みの渋滞緩和を目指したい」(道路建設課)としている。