経済

ゼクス、豊崎のホテル断念

 【豊見城】不動産開発業のゼクス(東京、平山啓行社長)は7日、子会社のチャーミングリゾート沖縄(東京、同社長)が進めていた豊見城市豊崎での大型ホテル開発を断念する方針を明らかにした。同日、県土地開発公社と豊見城市を訪れ、状況を説明した。

 開発事業は、豊崎タウン第II街区の臨空港産業用地6万8300平方メートルに客室数500室の大型リゾートホテルを建設し、商業施設を併設する計画で、総事業費は約200億円の予定だった。土地購入代金30億円のうち保証金3億円は既に県土地開発公社に支払っている。
 ゼクスは「市場環境の悪化で事業を進めるのは厳しく、やむを得ず豊崎の土地は合意解約の方向で協議している。保証金の3億円は極力、返してもらうようお願いしている。心苦しい選択だが、経営が立ち直り次第、沖縄で再び事業をしていきたい」と話している。
 チャーミングリゾート沖縄は3月、土地を保有した状態でホテル開発事業を切り離し、かりゆし開発(東京、野呂明浩社長)に譲渡。2社共同で出資者を募る意向を示していたが、不調に終わった。
 同社が株式を保有するカヌチャベイリゾート(名護市、白石武博社長)と共同で名護市のカヌチャベイホテル&ヴィラズの敷地内に新たなホテル棟を建設する計画については「進んでおらず保留のような状況だが引き続き共同で取り組む方針に変わりはない」と述べた。
 県土地開発公社の伊波謙理事長は「最終的な決定はしていない」としながらも「経済情勢が厳しい時期なので事業計画がどのようになっているか話し合った。5月中には結論を出したい」と話す。金城豊明市長は「観光振興地域として開発を2年間期待してきた。ほかの事業に対する影響が心配だ」と話した。(熊谷樹)