芸能・文化

県立美術館に抗議 天皇コラージュ非展示の作者

牧野浩隆県立博物館・美術館長に対し、強く抗議する大浦信行さん(右から3人目)ら=18日夕、那覇市おもろまちの同館

 美術家・大浦信行さんの天皇コラージュ作品が、県立博物館・美術館で開催された憲法九条を主題とした展覧会で、県教育委員会や同館の要請を受け展示されなかった問題で、大浦さんと、大浦作品を鑑賞する市民の会メンバーの小倉利丸富山大教授らは18日午後、那覇市おもろまちの同館に牧野浩隆館長を訪ね抗議し、262人分の抗議への賛同署名を提出した。

 これに対し牧野館長は「法律的に何も悪いことはしていない。展示から外したのは総合的、教育的配慮により、美術館の自由裁量権の範囲で判断した」と回答。「憲法で禁じている検閲に当たる」などとする大浦さんらの主張と平行線に終わった。席上、大浦さんは「展示を外す行為は作者の魂を奪うものだ」などと強い憤りを見せた。
 この後、牧野館長は記者団に対し、県立博物館・美術館は条例により、展示物に教育的配慮が求められていることを説明。その上で「(天皇制への賛否がある中)バランスを欠いたものを公的機関が支援できない。外した作品には裸体や入れ墨もあり、県教育委員会の下にある公的機関としてふさわしくないと判断した」と、今回の判断の基となった「総合的、教育的配慮」の具体的中身について言及した。