教育

「美しい色広めたい」月桃染めに可能性 生徒ら研究成果を発表

石垣市織物事業協同組合員らに月桃とほかの植物染料との重ね染めの研究を報告する八重山農林高の生徒たち=2日、八重山農林高校

 【八重山】八重山農林高校生活科学科の生徒たちが2007年度から取り組む月桃染め研究の本年度報告会を2日、校内で開いた。同校は昨年、実験データに基づくオリジナル月桃染料の開発に初めて成功し、本年度は重ね染めの成果を報告。“プロの目”でチェックした石垣市織物事業協同組合のメンバーらは「今まで出せなかった色が出せそう」「月桃は手に入りやすいので経済的」と月桃染めの将来性に期待を寄せた。

 八重山農林高校は課題研究の一環で月桃染色に取り組んで3年目。抽出方法や抗菌作用、日光や洗濯、摩擦などへの耐久性の調査などを重ね、昨年度は九州学校農業クラブ連盟発表大会で優秀賞にも輝いた。
 本年度は月桃とフクギ、クール(紅露)、アカネなどの重ね染めについて研究。新城美希さん=2年は「月桃で下染めした糸の方がより濃く染まっていた」と報告した。特にフクギはより濃い黄色に、アカネは深みを帯びたピンクになり、現在、月桃を染料として使っていない組合のメンバーは糸を手にとり、興味深そうに見ていた。
 組合員の浦崎敏江さん(58)は「月桃なら手に入りやすく、その上濃く染まることが分かった。重ね染めは可能性がある」と話した。
 報告した次呂久幸美さん(2年)は「ピンクは幸福感やぬくもりを与える色。地元に根付いた美しい月桃の色を広めていきたい」と目を輝かせた。