かぼっちゃマン活動休止 南風原アピールに威力

最終公演で、別れを惜しむ子どもたちから握手を求められる、かぼっちゃマン(右)とストレッチャーマン、かすり姫ら=2月20日、南風原町の本部児童館

 南風原町の有志らで結成した同町のローカルヒーロー「黄金戦隊かぼっちゃマン」が2月20日、最終公演を終え10年余の活動に終止符を打った。町の歴史、文化にこだわった脚本と特産品のカボチャ、琉球絣、ストレリチアをイメージしたキャラクターを通して、南風原町を内外へアピール。南風原“魂”から誕生したヒーローが地域おこしに果たした役割は大きい。

■町の顔として
 記録に残るだけでも、かぼっちゃマンは10年間で県内外のイベント、学校、保育園の講演会に150回以上出演した。南風原町のマイクロバスのデザインに採用されているほか、納税通知書の封筒、町の広報誌の表紙にも登場し、町の顔として活躍してきた。
 同町役場企画財政課の前城充さん(47)は「CMやラジオ、テレビ出演は南風原産カボチャの宣伝になった。町が関係するイベントに呼ぶことでかぼっちゃマンは存在感が増すし、行政も多くの人を呼べる」と語る。

■種火は消えず
 かぼっちゃマン誕生の根底には、1990年以降約10年間で6回開催された町民劇がある。南風原文化センターが主催した第1回町民劇に、かぼっちゃマンを運営する「かぼっちゃマンプロジェクト」(かぼプロ)の新垣敏代表(46)が出演した。その後、かぼっちゃマンを演じる仲村政勝さん(40)やストレッチャーマンを演じる親泊賢次さん(41)ら、市民劇を重ねるごとにメンバーが集まり、かぼっちゃマンへと発展した。
 きっかけをつくった同センターの大城和喜館長(60)は「多くの人の心にヒーローとして種火は残っている。きっかけがあれば再びやろうという動きが出ると思う」と夢を託す。
 メンバーは活動を休止するが、ここに来てかぼっちゃマンのキャラクター商品を生み出す動きも出ている。
 南風原町と与那原町に住む若手飲食店経営者でつくる「ばるんちゅ会」のメンバー松田一志さん(34)が、かぼっちゃマンクッキーとケーキの商品開発を進めている。松田さんは2年前に新垣さんらと出会い、公演に懸ける情熱にひかれ、音響担当として支えてきた1人。「(かぼプロがまいた)種を発芽させて木にするのが僕の役割。かぼっちゃマンは生き続けている」と夢を広げた。