地域

バス停に長いす「お年寄り座って」 南風原中13人、卒業前に

 【南風原】南風原中学校(松元憲雄校長)の3年生の男子生徒13人が、木製の長いすを製作し、校区内の9区に贈呈する取り組みを進めている。生徒らは12日の卒業式を前に、地域貢献がしたいという思いから、バス停や公民館などで不足している長いすの製作を発案し、約10日かけて13脚を作り上げた。

 8日は同町宮平の當間原バス停に長いすを設置した。区長の中村勉さんは「生徒が自主的に作ってくれてありがたい。地域へ貢献したいという気持ちを忘れずに大人になってほしい」と目を細めていた。
 同校では、2008年7月に校区内9カ所の字や自治会を単位とした「各字生徒会」を発足。地域の伝統行事などに生徒を積極的に参加させながら、地域に学ぶ機会をつくろうと取り組んできた。長いすの製作は「各字生徒会」活動の一環として実施された。
 13人の男子生徒は高校への推薦入学が決まったメンバーで、卒業までの空いた時間を活用した。地域の大工・大城徳市さん(70)がボランティアで指導。生徒らは町内の製材所で木材を切り組み立て、その後、校内でペンキを塗った。
 神谷快君は「(いすがなかった)當間原バス停でお年寄りや障害のある人が立っているのを見て、いすを作りたいと思った。座って幸せな気持ちになってくれたらうれしい」、中村積拡君は「お年寄りが立っている姿を見て必要だと思った」と語った。
 生徒と一緒に取り組んだ波照間生子先生は「地域を良くしたいという生徒のアイデアがすごい」と笑顔で話していた。