地域

タイワンハムシ県内で大量発生 3月に初確認

 台湾に生息するハムシ類の昆虫・タイワンハムシが7日ごろから、県内各地で大量発生している。大きさは8ミリ程度。県衛生環境研究所(南城市)によると、県内では今年3月に初めて確認された。その一方で「以前から見たことがある」という話も各地で聞かれるという。

 同研究所によると、タイワンハムシは人や野菜・果実に害を与えないことから、当面は駆除などはしない方針。ただ県内では、タイワンハムシが好んで食べ、化粧品や消毒剤の原料となるタイワンハンノキの葉が食い荒らされているとの報告もある。
 県衛生環境研究所や那覇市環境保全課には11日までに、糸満市西崎や那覇市高良、同港町、国際通り、宜野湾マリーナや恩納村瀬良垣ビーチなどから大量発生の報告が寄せられた。同研究所は「外来種が新たな場所に入った場合、個体数がぱっと増えることはよくある」とした上で、「一過性なのか、この時期に大量発生する虫なのか、まだ分からない」と困惑している。

◆天敵なく急増か/昆虫に詳しい琉球大学農学部の辻瑞樹教授の話
 タイワンハムシは県内で過去に確認されていない。侵入し急増しているのは、天敵がいないからだろう。すみ着く可能性は十分あるが、侵入直後に急増した虫は5~10年程度経つと、環境に溶け込み、個体数も落ち着く傾向にある。タイワンハムシの害が出ているタイワンハンノキも、元は緑化のために人が持ち込んだ木であり、タイワンハムシの急増も人為的な側面がある。今のところ人体や農作物に影響が出ている状況ではないので、データを取りつつ静観したほうがいい。