地域

辺野古に海藻4新種 この一帯のみ生息可能性

 ことし5月の日米共同声明で米軍普天間飛行場の代替施設建設候補地に挙げられた名護市のキャンプ・シュワブ辺野古崎地区の海域に、新種とみられる海藻4種が生息していることが16日までに、東京海洋大海洋科学部の大葉英雄助教(熱帯海藻学)らの調査で分かった。大葉助教によると4種の海藻は、大浦湾独特の環境からこの一帯にしか生息していない可能性が高い。大葉助教は「ここが埋め立てられたら即絶滅につながる」と危ぶむ。

 調査は2010年3月下旬から4月上旬、大葉助教が地元のダイバーグループの協力を得て湾内約10カ所で行った。
 調査団は最大で水深約30メートルまで潜り標本を採取。182種の海藻や海草を確認した。新種とみられる4種の海藻は、辺野古崎北岸の水深10~30メートルにかけて分布していた。新種と思われるのは、イソノハナの仲間とスジコノリの仲間、ウミウチワの仲間、ミルモドキの仲間。
 大葉助教によると、大浦湾はサンゴ礁がT字状に横たわり外海のうねりが湾内に侵入しづらく、最深部で60メートル近い深みがあり海水の透明度も高い。発見された海底は砂や小石で構成されていた。これらの条件がそろった海域が大きく広がっていることは珍しいという。
 日本自然保護協会保護プロジェクト部の大野正人部長は新種が見つかった場所について「貝類や甲殻類の新種も発見されている。この場所がまだまだ新種が見つかる可能性がある海域であることを示している」と話した。


新種とみられるイソノハナの仲間(右上)、ウミウチワの仲間(左上)、スジコノリの仲間(右下)、ミルモドキの仲間(左下)(東京海洋大・大葉英雄助教提供)

新種とみられる海藻が見つかった海域