<38>全国高校野球選手権大会県勢初勝利 1963年8月13日夕刊

 全国高校野球選手権大会県勢初勝利。第45回大会で首里高が日大山形を下し、県民の夢が実現した。
 本紙は夕刊1面「首里、日大山形下す/全国高校野球選手権」の4段見出しで報じた。この日の紙面トップは「米上院の核停審議始まる/9月末正式承認へ」。首里高の勝利が3番手の扱いなのは意外な観がする。

 記事は―第45回全国高校野球選手権大会4日目の13日は、午前9時33分から西宮球場で沖縄代表首里高対山形代表日大山形と対戦、首里は七回安里の殊勲打で再度逆転に成功、玉那覇―又吉の継投で4対3のリードを守り、日大山形の反撃を断って沖縄宿願の1勝をあげ、3回戦に進んだ―と伝えている。
 関連の記事を3面と4面に展開。3面では「首里高、沖縄の宿願果たす」の通し見出し。試合はシーソーゲームの展開。首里は三回二死から外間が左越えに幸運な二塁打、宮里は初球外角直球を右前に快心のヒットを放って先取点。しかし山形も五回打線のチームの本領を発揮して逆転。しかしこの逆転がかえって首里をふるいたたせた。
 六回からリリーフに立った又吉は山形の誇るクリーンアップを連続三振。打線も六回安里が初球を右翼線に二塁打、垣花、又吉の連続ふたつの犠牲バントで同点、七回にはまた1点をリードされたが、その裏すかさず2点を奪い返して逆転。八回、九回の山形の攻撃を0点に抑えて文句のない勝利。
 県内は野球一色。家の中や街頭にはラジオをかこんで郷土代表の健闘に一喜一憂。手に汗にぎる熱戦に道行く人も立ち止まって耳をかたむけた。政府や官公庁でもラジオにしがみつき、仕事もおっぽり出すという開店休業ぶり―と県民の喜びを伝えている。

<県勢の足跡>

 首里が1958年の第44会選手権大会(夏)に県勢初出場、敦賀(福井)に0―3で屈した。68年には選手権で興南がベスト4。90、91年沖縄水産が選手権連続準優勝。99年、沖縄尚学が選抜大会(春)初優勝。2008年、沖尚が2度目の選抜優勝。そして10年、興南が選抜優勝し、春夏連覇に挑む。