政治

ゴーヤー生産 沖縄首位 メア氏発言「明らかな事実誤認」

 米国務省のケビン・メア日本部長が「ゴーヤーの栽培量は他県の方が多い。沖縄の人は怠惰過ぎて栽培できないからだ」と発言した問題について、県や県内農業団体は差別的表現への反発に加え、明らかな事実誤認に対してあきれ果てている。小那覇安優・JA沖縄中央会長は「地域作物だったゴーヤーが全国で食され、他県でも栽培されるようになったのは、市場拡大への沖縄の努力があったからだ」と憤りを隠さない。

 県農林水産部によると、沖縄の年間ゴーヤー生産量は8400トンで、全国の33%のシェアを占めて首位。2位の宮崎(17%)、3位の鹿児島(14%)を上回る(2008年度)。
 メア氏は沖縄よりもゴーヤーの栽培量が多いとした「他県」について「prefectures」と複数形で表現しているため、発言は沖縄以外の産地全体の合計を指し示したものなのか、沖縄よりも生産量が多い県が複数あると認識していたのかは不明だが、いずれにしろ、全国で生産量が一番多い産地に「怠惰過ぎてゴーヤーも栽培できない」との批判は完全に的を外れた形となっている。
 県園芸振興課は「地域の作物がこれほどまでに急速に全国へ普及したケースは、近年ではむしろまれなことだ。沖縄から全国にゴーヤー産地を広めたことは誇るべきことだ」とメア氏の批判に首をかしげている。