地域

マングースの脅威拡大 ヤンバルクイナに影響

やんばる固有鳥類の調査結果が紹介された地元報告会=国頭村のやんばる野生生物保護センター

 【国頭】国頭村のやんばる野生生物保護センターでこのほど、3月に札幌市で開かれた「日本生態学会第58回全国大会」で発表されたやんばるの野生生物に関する研究の地元報告会があった。

森林総合研究所九州支所の小高信彦主任研究員が、やんばるの固有鳥類であるノグチゲラ、ヤンバルクイナ、ホントウアカヒゲについて、外来種のマングースが同3種に与える影響などを説明。このうち、ヤンバルクイナが最も影響を受け、その範囲も拡大していると報告された。
 小高研究員は2007年と10年に、プレイバック法(鳴き声を流しその音に反応した個体を調べる方法)を用いて同3種の分布調査を実施。また環境省が公表している植生被覆面積や標高が分かるデジタル植生マップ(GIS)、06年度に行われた環境省と県の外来種の捕獲状況データから、マングースの捕獲効率を解析した。
 分布決定要因についてノグチゲラとホントウアカヒゲは、マングースが少なくて照葉樹林の被覆率が高く、標高の高い地点で密度が高いと推定された。ヤンバルクイナは最もマングースの影響が大きく、07年と比べて10年はほかの2種がマングースによる影響が回復しているのに対し東村を中心に影響を受ける範囲が広がっていると分析した。
 3種とも「10年の分布調査では、07年と比べ標高の低い地点で確認例が多く、生息分布域に変化が見られる」と報告した。
(大城勝吉通信員)
英文へ→Okinawa rail threatened by increase in mongoose numbers