芸能・文化

大工哲弘ら南米公演 9~10月 国際交流基金事業

大工哲弘

 国際交流基金の主催公演事業で八重山民謡の唄者・大工哲弘ら、日本の民謡の歌い手たちが9月14日~10月2日に南米各国を巡る。東日本大震災で大きな被害を受けた東北の民謡歌手を中心に、日本の文化の魅力を伝えることが目的。

大工は渡航を前に、宮城県南三陸町の志津川高校で津波により倒された桜の木を取り寄せ、30個の三板(さんば)を制作。南米公演で配る予定で「チリ地震・津波の被害から立ち上がった人々と共に、東日本大震災の復興を願う気持ちを地球の反対側からも届けたい」と語る。
 出演者は大工のほか琴奏者で歌い手の大工苗子、津軽三味線のユニット「つるとかめ」で活動する澤田勝秋と木津茂理ら。チリのサンディアゴ、アルゼンチンのブエノスアイレス、ウルグアイのモンテビデオ、ブラジルのサンパウロとリオデジャネイロの4カ国5会場で公演。現地のミュージシャンとも共演する。
 大工はブラジルとアルゼンチンの沖縄県人会からも公演依頼を受けており、国際交流基金の事業とは別で歌う予定。「沖縄も地震の被害があるという誤解があり、世界のウチナーンチュ大会への参加を取りやめる人も相次いでいると聞く。現地に沖縄の元気な歌声を届けたい」と大工。県内で三板を作る工房を探すのに苦労したといい、制作は県三線製作事業協同組合に依頼した。「南米のウチナーンチュと共に三板を打ち、復興を願う気持ちを共有したい」と語った。