社会

食中毒 8歳男児死亡 生卵原因か

 県環境生活部生活衛生課は1日、中部保健所管内に住む男児(8)が、サルモネラ属菌09群(サルモネラ・エンテリティディス)を原因とする家庭内の食中毒で11月27日に死亡したと発表した。

原因はご飯にかけた生卵とみて、調査を進めている。県内では1月にも87歳の女性が家庭内食中毒で死亡しており、ことし2例目。同課によると食中毒による死亡は県内では極めてまれとしている。
 県環境生活部生活衛生課はサルモネラ菌の主感染源となる鶏肉や卵について、(1)冷蔵庫での保存と消費期限内の摂取(2)抵抗力の弱い子どもや高齢者は特に鶏肉や卵の生食を避け、十分に加熱する―など注意を喚起している。
 男児は11月22日夜、自宅で姉(10)と弟(5)と飲食。その際、生卵一つを分けて食べたという。3人は23日未明から24日にかけて下痢や腹痛、嘔吐(おうと)などの症状を呈したため24日に入院。男児は敗血症で27日未明に死亡した。3人の便からサルモネラ属菌09群が検出された。姉と弟は30日に退院している。同課は卵の消費期限などについて調査している。
 サルモネラ菌の潜伏期間は6~48時間と幅がある。主症状は悪寒、嘔吐に始まり、腹痛や下痢を起こす。約5日で改善するが、敗血症や血便など重症に至ることも多い。県内ではことし11月末時点で23件(サルモネラ9件)、患者228人(同112人)の食中毒が発生している。
 宮崎県でも8月、生卵を食べた70代女性の食中毒死亡例がある。同課によると家庭内食中毒は通常公表しないため、1月の女性死亡は非公表としていたが、県民への注意喚起が必要だと判断し、今回併せて公表した。