政治

オスプレイ「揚力失い墜落」示唆 米監査院の09年報告書

 米政府監査院(GAO)が2009年5月の報告書で、米軍普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、ヘリコプターモードでVRS(回転する翼の端が空気の渦の中に入り揚力を失った状態)に陥った場合、ほかの回転翼機に比べ墜落する可能性が高いと示唆していることが分かった。

 オスプレイは00年4月に制限を超えた降下率で降下しVRSに陥り、19人が死亡する墜落事故を起こしている。
 報告書はVRSについて、オスプレイも含め一般的な回転翼機で起こるが「今は前進スピードと降下率が規定内であれば回避可能とみなされている」としている。その上で、回転翼が左右二つあるオスプレイについて「VRSは片方の翼のみの浮力喪失をもたらし、墜落の原因となる」と指摘している。
 また、試験飛行の際は、複数の機体を使ったり、重量を変え、実際の強襲作戦で想定される距離を飛行するなど、実戦に近い状態で行うことが提案されていたことを記述している。
 防衛省によると、00年の墜落事故後、オスプレイがVRSに陥る危険性を軽減するため、飛行制限の改訂や乗員警告システムの導入などで改良されたとしていた。4月にモロッコ、6月に米フロリダ州で墜落事故が起きているが、最終的な事故調査結果は公表されていないため、VRSと関係があったかどうかは不明。
 5日の県議会6月定例会一般質問で渡久地修県議(共産)がVRSの問題について質問した。