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オスプレイ、中小規模の事故率 平均上回る

 米海兵隊は8日までに、米軍普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイで2001年10月~12年7月に起きた中・小規模のクラスB、C(200万ドル未満の損害やけが人発生)の事故率を公表した。

飛行場での発生や飛行中の事故率は2・85~11・41件で、海兵隊航空機の平均より0・78~7・88件上回っている。防衛省が今年6月に県などに提出したオスプレイを説明するパンフレットは「MV22は一貫して海兵隊航空機の平均を上回る安全記録を示している」と強調しているが、海兵隊のデータはこの主張を覆している。
 米海兵隊報道官は8日、琉球新報の取材に対し、「人命損失や高額な費用がかかる可能性があるクラスAの事故を最も重視する」との姿勢を示した。その上で「この5年間の飛行任務で、クラスAの事故は2件しか起きていない。この比較的低い数は航空機の安全性を根拠付ける」とコメントした。
 オスプレイの事故件数は大規模のクラスA(200万ドル以上の損害や死者発生)4件、中規模のクラスB(50万ドル以上、200万ドル未満の損害や、一部永久的な障害が残るけが人発生)9件、小規模のクラスC(5万ドル以上、50万ドル未満の損害や致命的でないけが人発生)27件で、計40件。
 海兵隊はオスプレイとその他の各航空機で起こったクラスB、Cの事故について、(1)飛行場での事故(2)飛行中の事故(3)飛行に関連する事故(上空での故障や乗員のけがなど)―の3種類に分類し、それぞれ事故率を示した。クラスBのうち「飛行場」がオスプレイ3・80件で海兵隊平均0・90件、「飛行中」はオスプレイ2・85件に対し、海兵隊平均2・07件。クラスCは「飛行場」がオスプレイ11・41件で海兵隊平均3・53件、「飛行中」はオスプレイ10・46件に対して海兵隊平均4・58件となっている。いずれもオスプレイが海兵隊平均を上回っている。
 オスプレイと交代されるCH46中型輸送ヘリコプターと比べ、オスプレイはクラスB、Cの「飛行場」「飛行中」の事故率で2・23~9・42件高い。海軍安全センターの資料によると、オスプレイのクラスAの事故率は、運用体制到達前を含めた1999~2011米会計年度は3・32件。04年の本格運用以降、今年5月の米側のデータでオスプレイは1・93件で、海兵隊平均は2・45件としている。