社会

「綱紀粛正より撤退を」 市民団体など抗議集会

 米兵が18日に那覇市内で40代女性にわいせつな行為をしてけがを負わせた事件で、那覇署は19日、強制わいせつ致傷容疑で逮捕した在沖米海兵隊基地キャンプ・バトラー所属の海兵隊伍長(21)を那覇地検に送致した。

同容疑者は容疑を否認し続けているという。一方、県内は20日、市民団体が事件に抗議する緊急集会を開き「人権侵害は許さない」「米軍は出て行け」と訴えるなど抗議行動が活発に行われた。
 北中城村のキャンプ瑞慶覧・石平ゲート前で開かれた緊急抗議集会(主催・同実行委員会)には多くの市民団体が参加し、在沖米軍四軍調整官事務所のある基地内に向けシュプレヒコールを上げた。
 平和市民連絡会の城間勝代表世話人は「沖縄の歴史の中でたくさんの女性の人権が蹂躙(じゅうりん)されてきた。抗議を重ねてきたが、“綱紀粛正”を言いながら繰り返されるばかりだ。これが軍隊の本質だ」と話した。
 一方「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」は県庁で会見し、事件に抗議し米軍の撤退を求めた。21日以降に日米や県の関係機関に要請行動を展開する。オスプレイ配備の危険性も挙げ「駐留し続ける軍隊の危険性を喚起しその除去を求めないといけない」と強調。被害女性への謝罪や心身のケア、加害米兵の厳正処罰、全基地・軍隊の沖縄撤退を求めた。
 県の又吉進知事公室長は、キャンプ瑞慶覧にジョナサン・エリオット在日海兵隊外交政策部長とデビット・デタタ在日米軍沖縄地域調整官事務所長を訪れ、綱紀粛正と再発防止を強く求めた。又吉公室長によると、エリオット部長らは「全面的に捜査に協力しており、事件を重く受け止めている。綱紀粛正に努力してきたが、申し入れを受けてさらに徹底したい」との返答があったという。
 那覇市(翁長雄志市長)も米軍に直接抗議する方針で、日程調整している。
 在沖米海兵隊報道部は「捜査に全面的に協力している。全ての非行事件を深刻に受け止める」との声明を発表した。