赤ちゃん13人を祝福 名護久志で伝統の「キリシタン」


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区民の祝福を受け、笑顔を見せる赤ちゃんと母親ら=25日、名護市の久志公民館

【名護】ことし1年間に生まれた子どもを祝福する名護市久志区(比嘉清隆区長)の伝統行事・キリシタン(切支丹)が25日、同公民館で開かれた。

1月から11月までに生まれた赤ちゃんと同区出身の親13組を区民約100人が祝福し、健やかな成長を願った。
 健康を願って多くの余興が披露されたほか、比嘉区長から祝い金が手渡された。比嘉区長は「子は宝という。区民全員の子どもと思い、大事にしてほしい」と話した。
 1月に生まれた長男澄海(すかい)ちゃんと参加した比嘉公紀さん(27)は「自分もキリシタンで祝ってもらった。親になってまた祝ってもらい、うれしく思う」と喜んだ。比嘉さんの姉嘉手苅久美子さん(33)も澄海ちゃんの2日後に生まれた長男祐希ちゃんと参加し、きょうだいで二重の喜びとなった。
 久志村誌によると、キリスト教が禁止された琉球王朝時代、新生児の名簿を王府に提出したことなどが由来とされる。

英文へ→Christian Festival held at Kushi in Nago to bless newborn babies