【沖縄】県立美来工科高校(田仲康成校長)で学ぶ翁長蓮乃(はすの)さん(18)=機械システム科3年=がこのほど、国家資格の2級機械加工技能士試験(旋盤作業)に合格した。中部工業高時代を含め同校生の合格は初めて。
沖縄職業能力開発大学校への進学が決まっている翁長さんは「1級を取って知識や技術を生かし、将来は機械加工の分野に進みたい」と意欲を見せている。
2級の技能試験では旋盤を用い、限られた時間で0・1ミリから0・03ミリの誤差内に収めるという緻密な金属加工精度が求められる。ことしの高校生の県内合格者は3人。女子合格者は翁長さんだけだった。
車の修理をする父親の姿を見るのが好きで、中学生のころから金属加工や溶接に興味を持ったという。美来工科高に進学し、高校1年の時に3級試験に合格。2年で2級試験に挑んだが、その時は不合格だった。
3年に進級し、約半年間の特訓の末、手にした2級合格。「何もない金属を旋盤で作品を作るときの充実感は大きい。今回の試験は自信はなかったが、合格できてうれしい」と話している。
指導した高橋海王(うみお)教諭は「翁長さんは学校でも一目置かれる技術力を持っている。本人の頑張りで合格できて良かった」とたたえた。
(小那覇安剛)