思い出の制服 後輩へ 再利用に11校290着分


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制服リユース事業に協力し、感謝状を受け取った各学校の代表ら=9日、名護市大東のなごころ

 【名護】名護市環境企業組合(比嘉孝也代表理事)が2012年3月から始めた制服リユース(再使用)事業に協力した中学、高校への感謝状贈呈式が9日、名護市の環境行政発信拠点「なごころ」で開かれた。

同事業ではこの1年で市内8中学校と3高校から計290着の制服が無償で寄せられ、108着が「なごころ」で販売された。協力した生徒らは「必要な人に使ってほしい」と卒業などで無用になり、ごみとして処分される予定だった制服が役立ったことを喜んだ。
 毎年3月になると、制服がごみに出されるため、同組合が「もったいない」という保護者からの要望を受けて企画。ごみ減量化につなげようと、各校生徒会を中心に制服を集めた。なごころは替えの2着目に再使用制服を使うよう呼び掛けた。
 この日は感謝状のほかにも、制服売り上げ全額を生徒会運営費として各校に寄付した。比嘉代表理事は「売り上げは生徒の皆さんの努力の結果。来年度も後輩に引き継いでほしい」と呼び掛けた。
 最も多くの制服を集めた名護中生徒会副議長の屋良遥菜さん(2年)は「制服は卒業すると着なくなるのでとてもいいこと」と述べ、同書記の山村優花さん(同)も「必要としている人が多いので、私も卒業したら制服を提供する」と話した。(金城潤)