糸満の壕で大量未使用弾 銃弾、手りゅう弾860発超


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糸満市内で発見された多数の銃弾や手りゅう弾など=21日、同市大里

 【糸満】沖縄戦当時のものとみられる未使用の銃弾861発、手りゅう弾5発、砲弾1発が、24日までに糸満市内の壕で発見された。長年、遺骨収集を続ける国吉勇さん(74)=那覇市=らが市真栄里と大里の壕で今月、発見した。

国吉さんは「こんなにたくさんの銃弾が同じ壕から出てくることはほとんどない」と驚いている。見つかった銃弾などは23日、自衛隊が回収した。
 このうち、銃弾は市真栄里の元野戦病院だった壕から発見された。この壕からは、1994年に厚生省(当時)の遺骨収集事業で、数体の遺骨と多数の遺留品が発見されていた。国吉さんによると、壕は約350メートルの奥行きで、今後も遺骨や遺留品が発見される可能性があるという。
 今回の発見を受け、同市摩文仁の戦没者遺骨収集情報センターは、県へ情報提供する。

英文へ→A large quantity of ordnance found in Itoman