性的少数者に理解を きょうピンクドット沖縄


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「当事者同士がつながれば、社会を動かせる」と話す石川大我さん=13日、那覇市泉崎

 那覇市牧志のテンブス前広場で14日、「ピンクドット沖縄」が開催される。同性愛者であることを公表し、2011年に東京都豊島区議会議員となった石川大我(たいが)さん(39)が11日、関連イベントの「ピアフレンズ」に参加するため来県した。ピンクドット沖縄は「LGBT(エルジービーティー)」(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー=性同一性障がい)の人々が生きやすい社会を目指し、ピンク色の物を身に着けて集まるイベント。石川さんは「当事者同士がつながれば、社会を動かす力になる」と期待を寄せている。

 石川さんが副代表理事を務める「ピアフレンズ」は、10代から20代の当事者を対象にした友達づくりの場。2002年、石川さんらは「中学や高校で、自分の性指向に気付いたときに同じ仲間と出会い、安心して話せる場を企画しよう」と、東京で立ち上げた。月1~2回東京で、年1回は地方でも開催し、毎回50~100人が集まるという。
 クイズやゲームで参加者同士が打ち解けられるよう工夫し、「自分は独りじゃない。理解してくれる人がそばにいる」ことを実感できる内容となっている。
 石川さんは自分の経験からも当事者自身、同性愛者に偏見や違和感を感じているとし「勇気を出して当事者とつながって、情報を得てほしい」と呼び掛けている。
 一方、国内で初めて「ピンクドット沖縄」が開催されることについて、「人の痛みに共感する力がある沖縄だからこそ、他県より理解が進みやすいのではないか。LGBTに優しい地域という発信が沖縄からできることは重要だ」と語った。
 ピンクドット沖縄は14日午後1時から、「ピアフレンズ」は午後2時からてんぶす那覇4階で開かれる。http://pinkdotok.jp/(知花亜美)