市民団体、フェンス設置に抗議 普天間野嵩ゲート


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芝生を囲むように設置されたフェンス(中央)=23日午前、宜野湾市の米軍普天間飛行場野嵩ゲート

 【宜野湾】沖縄防衛局が米軍普天間飛行場野嵩ゲート前にフェンス設置を完了した23日午前、ゲート前には住民ら約15人が集まり「やりたい放題か」「日本政府の卑劣な行動を許してはいけない」などと抗議の声を上げた。

 ゲート前では新たに設置したフェンスに沿って、県警がバリケードを張り、ゲートを封鎖した。23日午前8時半ごろ、警備をしていた県警に対し住民が「フェンスを設置した目的を説明せよ」と要求した。約1時間にわたり交渉が続いた。要求に応じない県警に抗議する住民が、柵を越えようとして一時現場は騒然とした。
 沖縄平和市民連絡会の城間勝事務局長(67)は「新たに設置されたフェンスには、われわれの税金が投入されている。抗議行動を押しつぶす行為であり、許せない」と声を震わせたた。
 沖縄防衛局は22日夜、これまで住民が抗議集会などを開いていた芝生の広場を囲むように、フェンスの設置作業を開始した。
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