闘病中に国際貢献 石川翼さん、カンボジアに衣類送る


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現地NGOからの感謝状を手にする石川翼さん(左)と協力者の杣庄多恵子さん=13日、琉球新報北部支社

 【名護】原因不明の「低カリウム性周期性四肢まひ」という病気と闘いながら、カンボジアの子どもたちに衣類を送るボランティア活動をしている石川翼さん(34)=名護市=に、現地の非政府組織(NGO)からこのほど感謝状が届いた。

ことし春から活動を始めた石川さんは8月までに衣類300キロ以上を現地に送った。石川さんは今後も草の根の国際貢献を続ける予定で「協力した個人、企業、団体全てに感謝したい」と話した。
 石川さんは東京の知人が同様の活動をしていることから、沖縄でも衣類を送る活動を始めた。「低カリウム性周期性四肢まひ」は突然、手足が動かなくなるが、活動中は大きな発作もなく過ごせた。知人に呼び掛けたほか、新聞広告や賛同者の口コミで広がった。個人だけでなく県外・海外の県人会、県内の企業や団体が衣類を提供した。輸送費は石川さんが個人で負担したという。
 8月27日付で現地窓口となるNGO「Khmer Love Khmer Federation」(プノンペン)から感謝状が届いた。KLKは貧困地域での農業支援や学習支援を行っている。
 石川さんはカンボジアで貧困層の子どもたちが着るものもないことを聞いて活動を始めたという。石川さんは「今後も子どもたちを支援する国際貢献を続けたい」と語った。
英文へ→Nago man donates clothing to Cambodia despite rare disorder