自民議員に批判の声 「140万県民裏切るのか」「言い訳だ」


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 自民党県連が米軍普天間飛行場の県外移設公約を事実上撤回して以降初の県議会代表質問が行われた4日、自民党県議が登壇し辺野古容認に至った経緯に言及すると、傍聴席から「県民への裏切りだ」「言い訳だ」などの声が上がった。

 4日午前10時すぎ、最初の質問者として同党の照屋守之氏が登壇。質問の前に「私ども自民党県連は普天間飛行場の危険性の除去と早期返還に取り組んできましたが、固定化という…」と言いかけると、傍聴者は「裏切りだ」「言い訳だ」などと訴えた。
 声が大きくなるたび、喜納昌春議長が「傍聴人は静粛に願います」と注意した。
 続いて質問に立った具志孝助氏が、同じように県連が辺野古を容認したことに言及すると「140万県民を裏切るのか」などの声が響いた。
 傍聴席から声を上げた男性(64)は、「大多数の県民の『辺野古移設反対』という意思は変わっていない。選挙時の公約を撤回したことは許せない。圧力に屈して子や孫たちを危険にさらそうとしていることは、もっと許せなかった」と話した。