石垣市長選、大浜氏が出馬表明 自衛隊配備に慎重


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石垣市長選への出馬を表明する大浜長照氏=30日、石垣市内の選挙事務所

 【石垣】来年3月2日投開票の石垣市長選に向け、前市長の大浜長照氏(66)は30日、市内の選挙事務所で記者会見し、正式に出馬を表明した。

 大浜氏は高齢者問題への対応や貧困対策、友好都市がある本土や台湾、ハワイなどと連携した観光振興、農林水産業振興、平和外交などに取り組むことを強調。「石垣市は平和で文化の薫る島だ。混迷している石垣をベテランに任せてほしい」と訴えた。自衛隊の先島配備は「あえて小さな島に持ってくる必要があるのか。専門家の意見を聞く必要がある」と述べた。
 選挙は政党の協力に頼らず、「市民党」として草の根運動を目指す。会見には高嶺善伸県議や入嵩西整前市議会議長らが同席した。
 市長選には現職の中山義隆氏(46)も出馬を表明している。
 大浜 長照氏(おおはま・ながてる)47年10月18日生まれ。市登野城出身。群馬大医学部卒。県立八重山病院の院長を経て94年に市長に初当選し、4期16年務めた。現在は国頭村立東部へき地診療所長。