社会

米兵、酒気帯び不起訴 昨年、豊見城でひき逃げ

 那覇地検は2日までに、昨年発生したひき逃げ事件で、キャンプ・シュワブ所属の在沖米海兵隊2等軍曹(29)を、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(救護義務違反、事故不申告)の罪で起訴した。

県警から送致を受けた酒気帯び運転容疑は不起訴とした。地検は不起訴理由を明らかにしていない。2等軍曹は飲酒運転を自供したが、事故発生から飲酒検知まで時間が経過したため、同被告が公判で供述を翻した場合に立証できるかを懸念したとみられる。
 2等軍曹の酒気帯び運転が不起訴になったことで、同乗していたとされる米海兵隊伍長=キャンプ・シュワブ所属=の飲酒運転同乗罪での立件も不可能となった。米兵が基地内に逃げ込むことで、日本側が捜査を全うできなくなる日米地位協定の構造的な問題が浮き彫りになった。
 起訴状によると2等軍曹は昨年11月30日午前6時42分ごろ、豊見城市高安の県道11号で運転していた普通乗用車を那覇市の会社員の男性(46)が運転する軽乗用車に衝突させ、男性に左腕を骨折させる全治6週間の重傷を負わせ逃走した。
 同被告は逃走後、キャンプ瑞慶覧の憲兵隊本部に名乗り出て身柄を拘束された。憲兵隊が事故から約6時間半後の午後1時20分ごろに実施した飲酒検知では、酒気帯び運転の基準値を超えるアルコールが検出された。県警は米側の飲酒検知結果が立件の証拠になり得ると判断し、独自の飲酒検知要請はしなかった。
 地検は3月26日に起訴手続きを取ったが、2等軍曹に起訴状が届いたことを確認した4月2日に発表した。



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