オクラレルカ見頃 宜野湾市志真志「チブガーラ」


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オクラレルカが咲き誇るチブガーラで遊ぶ子どもたち=1日、宜野湾市志真志

 【宜野湾】宜野湾市志真志の琉球大学北口近くを流れる「チブガーラ」と呼ばれる小川で、オクラレルカが見頃を迎えている。チブガーラは数年前まで雑草が生い茂り、ごみが不法投棄される場所だったが、近隣住民でつくる「チブ川保存会」が手入れを続けてせせらぎを取り戻し、今では子どもたちがエビやグッピーを捕まえて楽しむ遊び場にもなっている。

 取り組みのきっかけは2010年夏にさかのぼる。志真志に引っ越してきた佐久川正一さん(62)が、敷地を所有する琉大に許可を得て草刈りやごみの片付けを始めた。地域に協力の輪が広がり、今では10人以上が毎月第2・4土曜日にボランティアで整備している。
 川沿いではオクラレルカのほか、クレソンやグラジオラス、シャリンバイなども植栽している。地域で署名活動をして琉大に要請していたヒカンザクラ20本の植樹も昨年1月に実現し、ことし花を咲かせたという。
 佐久川さんは「これからも年中何かの花が咲き誇り、みんなが集まれる憩いの場にしていきたい」と語る。活動に携わり、水質検査なども実施している吉村武さん(75)は「住宅地域にきれいな川があることは、何よりも地域の宝だ」と目を細めた。