赤十字センター跡地、災害避難施設を計画


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 県市町村自治会館管理組合(管理者・古謝景春南城市長)は28日、那覇市旭町の赤十字血液センター跡地に、災害時の緊急避難場所や食料備蓄倉庫を備えた施設を建設する計画を発表した。倉庫には千人の3日分の食料を備蓄する予定。

2015年度に基本構想計画、16年度に基本設計計画を策定する。着工時期は未定だが、古謝市長は「3、4年後をめどに設置したい」と話した。
 計画する施設は、通常時は市町村職員の研修用として活用し、立体駐車場も整備する。災害時には建物全体を緊急避難施設として活用できるようにし、特に研修室は要介護者や女性が優先的に利用できるようにする。
 予定地は現在更地となっており、施設建設までの間は、自治会館利用者の駐車場として活用する。
 跡地を保有していた沖縄総合事務局と管理組合が28日、自治会館で売買契約式を行い、総合事務局の田中敏貴財務部長と古謝市長が契約書に調印した。土地は約1753平方メートルで、取得金額は4億4500万円。4月30日に開催した管理組合の臨時議会で土地取得の予算を承認した。
 古謝市長は「関係者の努力で国有地が取得できたことに感謝する。自治会館は全市町村の自治活動の中核施設だ。災害時の緊急避難施設と食料備蓄倉庫の設置により、さらに地域住民に貢献できると思う」とあいさつした。

県市町村自治会館管理組合が計画している災害時緊急避難施設のイメージ図