友好の絆、継承へ 宮古島―津山、姉妹都市50周年


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宮古島市と津山市の姉妹都市縁組50周年を喜ぶ関係者ら=2日、岡山県津山市

 【宮古島】宮古島市と岡山県津山市の姉妹都市縁組50周年記念式典が2日、津山市内で開かれた。両市の市長や関係者ら600人が参加。半世紀にわたる歴史を振り返るとともに、友好関係のさらなる深化・発展に向け決意を新たにした。

 姉妹都市は、沖縄が日本復帰する前の1963年、旧平良市の平良第一小学校と津山市立南小学校が姉妹校縁組を結んだことがきっかけ。65年に両市議会の決議を通し姉妹都市縁組を結んだ。
 平良第一小と南小の児童が5年に1度相互訪問し、昨年までに双方合わせ約650人が交流するなど、関係を深めている。
 式典で、下地敏彦宮古島市長は「さまざまな分野で公・民間レベルの交流があり、両市民一人一人が交流の輪を広げ、バトンをつないで今日を迎えた。姉妹都市交流の輪がさらに広がることを期待している」とあいさつ。
 宮地昭範津山市長は日本の戦後復興や沖縄の日本復帰など、半世紀の社会状況の変化に触れた上で「時代は変わっても連綿と続いてきた両市の交流は不変のもの。先人が熱い思いで結んだこの交流を、次世代に継承したい」と語った。
 式典ではまた、津山市の児童らが「わたしたちは、このかけがえのない絆を大切に、これからも交流していきます」などと「津山と宮古島の未来宣言」を読み上げ、姉妹都市関係のさらなる発展を誓った。