池間島「ちょうちんまつり」 50年ぶり復活


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手作りのちょうちんに見入る子どもら=8日、宮古島市の池間島

 【池間島=宮古島】「十五夜」の8日、宮古島市の池間島では、かつて地域で行われていたという「ジュウゴヤちょうちんまつり」(いけま島おこしの会主催)が50余年ぶりに復活した。

 多くの地域住民らが集まり、手作りちょうちんのコンテストやふちゃぎの食べ比べなどさまざまな催しを楽しんだ。島おこしの会によると池間島では1960年ごろまで、十五夜に子どもたちが手作りちょうちんを持って集まり、ちょうちんの見せ合いをしたり、木の上でふちゃぎを食べながらお月見したりするなど、名月を楽しむ行事があった。
 まつりの復活は島の文化に愛着と誇りを持ってもらうことを目的に企画された。
 参加者らが持ち寄った手作りのちょうちんに次々火がともされると、温かい光に照らされて色とりどりの模様やメッセージが浮かび上がり、広場は幻想的な雰囲気に包まれた。多くのちょうちんで縁取られた舞台では島の民謡が次々歌われるなど、お月見を満喫していた。
 ひ孫を抱いてちょうちんを見ていた吉濱ヨシ子さん(80)は「とても懐かしく、楽しい気持ち。いつまでも続くといい」と語った。