【金武】金武町の「金武のケーキ屋モンクレア」を営むパティシエの安富祖光将さん(27)が7日に行われた「2014おきなわ洋菓子技術コンテスト大会」(県洋菓子協会主催)の実技の部に出場し、金賞と日本洋菓子協会連合会会長賞をダブル受賞した。
来年の九州大会に県代表で出場する。安富祖さんは「バージョンアップさせて挑みたい」と意気込みを見せた。
安富祖さんが出場した実技部門の対象はあめ細工。あめを溶かすところから仕上げまでを4時間の制限時間内に行う。細かくスピーディーな作業が求められ、難易度が高い。
受賞したあめ細工のテーマは「夏祭り」。中央部に金魚すくいの網「ポイ」からはねる金魚や水滴の動きを表現した。花びらを60度のランプの上で伸ばしながらつや出ししたひまわりと合わせ、躍動感あふれる作品に仕上げた。バランスを取るのが難しい逆三角形型であることも評価のポイントとなった。安富祖さんは「金魚はシリコンで型を作るところから始めた。リアルに見せるのが難しかった」と振り返る。
安富祖さんは高校卒業後に東京の専門学校で1年学び、都内の菓子店などで5年間修行を積んできた。その間全国大会で最優秀賞を受賞するなど腕を磨き、2年前にふるさとの金武町で店を開いた。
「プレッシャーもあった。受賞できてほっとした」と語る安富祖さん。「お客さんに喜んでもらえることが何よりうれしい。今後は金武の名産の田イモを使ったお菓子をもっと作りたい」と抱負を語った。