台風18号 1人けが、1人不明


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 大型で非常に強い台風18号は4日午後9時現在、南大東島の北北東約160キロの海上にあり、勢力を弱めながら時速10キロで北北西に進んでいる。同日午後2時35分、北大東島で最大瞬間風速45・3メートルを観測した。南北大東島で合わせて15人が自主避難し、両島で約100戸が停電した。

南大東村で台風対策をしていた50代の男性がけがをした。石垣市で4日午後3時ごろ、御神崎北側海岸でシュノーケリング中の30代男女2人が高波で沖まで流され救助された。いずれも生命に別条はないが、男性が経過入院している。読谷村残波岬では女性(58)が行方不明になっている。警察などは女性が高波にさらわれたとみて捜索を続けている。
 台風18号は4日午後5時ごろに大東島地方に最接近した。大東島地方は5日明け方に暴風域を抜けるが、5日いっぱいは強風が続くとみられる。沖縄本島地方も5日夜遅くまで強風が吹く見込み。
 台風の影響で4日、複数の離島便にが欠航が出た。琉球エアーコミューターは那覇と南北大東島をつなぐ計5便を欠航した。5日は通常通りの運航を予定。
 気象庁によると台風は中心気圧940ヘクトパスカル。中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートル。暴風域は中心から190キロ。強風域は北側600キロ、南側500キロ。