米兵90人、レプトスピラ症に感染 北部訓練場一部閉鎖


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米海兵隊は10日までに、過去2カ月で約90人がレプトスピラ症に感染した可能性があるとして、北部訓練場のジャングル戦闘訓練施設を一部閉鎖した。

米軍事紙マリンコー・タイムズが3日付で伝えた。県はことし9月、レプトスピラ症の感染者が増加傾向にあるとして、皮膚に傷がある場合は河川での遊泳を控えるなどの注意喚起をしていた。
 レプトスピラ症は3~14日の潜伏期間後、頭痛や発熱などの症状が出る。重症化すると肝機能障害などを発症することもある。
 マリンコー・タイムズによると、感染者の中には症状が深刻化して集中治療室で治療を受けた隊員もおり、3人が胆嚢(たんのう)摘出手術を受けた。在沖米海兵隊には毎年数例の感染報告はあるが、ことしは急増傾向にあり、理由は不明だという。
 一方、米海軍も9月、レプトスピラ症に感染している在沖米兵が急増していると発表。発表によると、感染者は、訓練中に汚染の疑いがある水に直接接触した隊員に限られ、水道水などを通した感染疑いはないという。感染した動物の大小便を通して川が汚染され、レプトスピラ症に感染した可能性が高いという。