彗星着陸機が休眠状態に 電池切れ、システム停止


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 欧州宇宙機関(ESA)は15日、世界で初めて彗星に着陸した探査機「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」の内蔵電池が切れ、休眠状態になったと発表した。太陽光発電による充電を試みるが、再稼働できるかは不透明。
 観測機器やシステムが停止、通信も途絶えた。彗星の内部物質を調べるため表面を約20センチ掘るなどした初期観測のデータは地球に届いており、今後詳しく分析する。
 計画では、着陸後2~3日は内蔵電池で集中的に観測した上で、太陽光発電で電力を確保できれば、来年3月まで観測を続けるはずだった。
 しかし、フィラエが着陸した場所は、太陽光が乏しく、十分に発電できなかった。
(共同通信)