クイチャー華やかに 宮古島でフェス 島の文化継承願い


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 【宮古島】宮古島の民俗芸能・クイチャーを次世代に受け継ごうと、「第13回クイチャーフェスティバル2014」(同実行委員会主催)が2日、宮古島市のカママ嶺公園多目的広場で開かれた。29団体約1200人が参加。伝統、創作の各部門で多彩なクイチャーが披露された。来場者は踊りに合わせて手をたたいたり、共に踊るなど大いに盛り上がった。

 いつまでも島の文化が引き継がれていくことを願い「未来(さき゜ぃゆぅ)がみ 思(うむ)いやつなぎ」をサブタイトルに開かれた今大会。
 このうち、伝統部門に出場した池間クイチャー保存会は、地域の伝統行事「ミャークヅツ」で踊られる力強い踊りを披露。同保存会の佐久本清子代表は「静から動へだんだんと場を盛り上げる、池間のクイチャーが披露できた」と笑顔で語った。
 創作の部出演団体を対象にした審査の結果、上位から順に「N・Sバレエアカデミー宮古City」にアパラギ賞、「男塾 武―Doo」にパニパニ賞、「Hanazono Kids」にプカラス賞が贈られた。八重山から参加した「八重山在宮古郷友会」にはバッシライン島ぬ心賞(審査員特別賞)が贈られた。
 前里昌吾実行委員長は「地域の人々に支えられている行事なので、楽しんでほしい」と語った。
 クイチャーは雨乞いや五穀豊穣(ほうじょう)に感謝するため、円陣をつくって踊る、宮古地域を代表する民俗芸能。

伝統のクイチャーを踊る出演者=2日、宮古島市平良のカママ嶺公園
合間には一般の人も参加しての「クイチャー大共演」もあり、大いに盛り上がった=2日、宮古島市平良のカママ嶺公園