那覇市長は城間氏 初の女性、最多得票10万超


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県知事選に出馬した前職の辞職に伴う那覇市長選挙は16日、投票が行われ即日開票の結果、無所属新人で前副市長の城間幹子氏(63)が無所属新人で前副知事の与世田兼稔氏(64)=自民、公明推薦=を大差で破り、初当選した。

得票数は戦後最多となる10万票を超え、那覇市政初の女性市長に就任する。城間氏は前市長の翁長雄志氏(64)の後継として立候補し、保革の双方、無党派層から幅広い支持を得た。同日の知事選で勝利した翁長氏とのセット戦術も奏功した。投票率は65・25%で、前回の39・43%を25・82ポイント上回った。
 城間氏の得票数は10万1052票で、5万7768票を獲得した与世田氏に4万3284票差をつけた。
 これまで那覇市長選は保守系、革新系の候補による一騎打ちの構図となることが多かった。しかし、今回は市議会最大会派で自民県連を除名になった「新風会」や共産、社民、社大、民主などの各党が城間氏を支援し自民と公明の両党が与世田氏を推薦するなど従来の選挙戦と異なる構図で争われた。
 選挙戦は待機児童解消をはじめ市街地活性化、行財政改革など各施策の手法と米軍普天間飛行場の辺野古移設や垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備など基地問題に対する基本姿勢が争点となった。

那覇市長選に初当選し、万歳三唱する城間幹子氏(中央)=16日午後8時4分ごろ、那覇市久茂地の選挙事務所(普久原裕南撮影)
那覇市議選開票結果(選管最終)