公立園で預かり保育 宮古島市、当面の措置


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2015年4月から実施される子ども・子育て支援新制度の対応を説明する下地敏彦市長(右)ら=20日、宮古島市役所平良庁舎

 【宮古島】2015年度の「子ども・子育て支援新制度」施行により、幼稚園児が放課後児童クラブ(学童)を利用できなくなる問題で、宮古島市は20日、当面の措置として公立保育所での5歳児保育や、公立幼稚園で預かり保育を実施すると発表した。

受け入れ人数は未定。市は23日、市民対象の説明会を開く。
 公立保育所での5歳児保育については、市城辺の福里保育所に5歳児クラス(定員15人程度)を設けることを決めた。一方、他の公立保育所は「4歳児クラスが定員に満たなければ、合同クラスで5歳児を受け入れる」とし、受け入れ人数は未定。認可保育所に対しても5歳児保育の実施を要請する。
 市教委は本年度から市内2幼稚園で午後の預かり保育を実施しているが、これを拡充する方向で検討している。午後6時半までで、土曜日は預からないという。園児募集時にニーズを確認した上で、預かり保育を実施する園を決めるとした。
 市は認定こども園(幼保連携型施設)の設置や5歳児保育の拡充などについて市子ども・子育て会議で引き続き議論する考えだ。
 新制度について市は23日午前11時から正午、下地農村環境改善センターで0~5歳児の保護者を対象に説明会を開く。
 市によると、市内で学童に通う5歳児は7月現在で230人(43%)。