【台北共同】台湾の2016年次期総統選の前哨戦となる統一地方選は29日投開票され、最大の焦点となった台北、台中の2直轄市で与党国民党が市長ポストを失い大敗した。馬英九総統の支持率低迷が響いた。拠点2市での敗北は総統選への打撃となり、独立志向の最大野党、民主進歩党(民進党)による8年ぶりの政権奪還が現実味を帯びてきた。
馬総統のレームダック(死に体)化で国民党内の主導権争いが加速、馬総統が目指す貿易自由化など中国との関係強化への政策にも影響しそうだ。
国民党は現在、総人口の約7割を占める6直轄市のうち4市の市長ポストを占めている。
(共同通信)