貴重な動植物学ぶ 名護岳トレッキング教室


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宮里大悟専門職員から説明を聞く参加者たち=24日、名護岳

 【名護】名護青少年の家(照屋厚所長)主催の名護岳トレッキング教室が24日行われた。名護市をはじめ那覇市、宜野湾市、読谷村などから21人が参加した。同青少年の家の宮里大悟専門職員の案内で、ハイキングコースから沢コースを通って登山道入り口に出て名護岳頂上を目指した。

 トレッキングの途中、宮里専門職員が国と県から絶滅危惧種に指定されているコバノミヤマノボタンやコモウセンゴケ、リュウキュウハナイカダなどの植物を前に、それぞれ詳しく説明した。
 コバノミヤマノボタンが「沖縄島の固有種で世界で沖縄の北部にしか分布していない」などの説明に、参加した永井健さんは「こんな貴重な植物が身近にあるなんてびっくりした」と話していた。
 沢コースではリュウキュウハグロトンボやキノボリトカゲなどを見つけ盛んにカメラを向けていた。初めて見る動植物の説明に真剣にノートに書き込む姿も見られた。
 名護岳頂上では眼下に名護市街地が広がり、遠くに嘉津宇岳を望み、参加者は「最高の気分」と満足そうだった。
 東江司さんは「名護岳にこんなに貴重な動植物があるなんて知らなかった。これからも大事にしながら勉強したい」と話した。(幸地光男通信員)