「心に栄養」蓄え成長 第1回こども国際映画祭


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元気よく「第1回こども国際映画祭in沖縄」の開会を宣言する子どもスタッフ=11月23日、那覇市の県立博物館・美術館

 子どもたちが審査員、受け付けなどスタッフとして関わる第1回こども国際映画祭in沖縄(KIFFO)が11月23、24の両日、那覇市の県立博物館・美術館で開催された。

子どもの審査員の審査結果で青森大学男子新体操部を描いた「フライングボディーズ」(中野裕之監督)がグランプリとなった。
 約100人の子どもスタッフが7月からワークショップを行い、成長を遂げ、本番を迎えた。受け付けや装飾、開会セレモニーの司会など全てを子どもが担う映画祭。開会セレモニーで宮平貴子ディレクターは「『映画は心の栄養だ』をテーマに開催した。映画を通じていろいろな世界、人間のドラマを見て、なかなか体験できないことを感じられるのが映画の魅力だ」などとあいさつした。
 映画祭ではそのほか「宇宙ガールオレリー 14才の日記」、「地平線のキックオフ」といった県内初公開の作品を上映。子ども審査員10人が約2時間かけ、白板にそれぞれの映画の魅力などを書き上げ、審査した。
 審査委員長の平良柚磨は「審査はとても難しく、多数決では決めなかった。『3作の中で一番憧れを持ったから』などの意見が出て、最終的に『フライングボディーズ』をグランプリにふさわしい映画にした」と講評した。